嵯峨野路散策

                     

渡月橋
久しぶりに時間を遣り繰りして紅葉の嵯峨野路に出掛けることにしました。先ずはこの時期、最も人気のある橋と云ったら「渡月橋」ですね。ここから足の向くまま気の向くまま昔の思い出を浮かべながら、行き当たりばったりの旅のスタートです。               こちら嵯峨野と対岸の嵐山を隔てて流れる桂川に架かる橋ですが、第90代天皇だった亀山上皇(南朝・大覚寺統の祖)が橋の上を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似たる」との感想を述べたことから渡月橋と名
天龍寺
付けられたと言われて
います。

桂川沿いを右に折れると京都五山で第一の寺格を誇る「天龍寺」の門前にでる。度々の火災に遭ったため現在の堂宇の多くは明治期の再建であるが夢窓国師のによる池泉回遊式庭園は国の史跡・特別名勝第一号に指定されています。平成6年には世界文化遺産に登録されています。大方丈の正面から眺める曹源池の眺めは小さな島国から大海原への広がりを見
せており世界への広がりを思い浮かばせる
野宮神社
ものだ。

人の流れについて歩くと山陰本線踏切の手前
に黒木鳥居の宮神社(ののみやじんじゃ)がある。豊鍬入姫命を端とした伊勢神宮に奉仕する斎王が伊勢に向かう前に潔斎をした「野宮」に由来する神社であります。天皇が代替わりすると未婚の皇女・女王の中より新たな斎王が卜定され一年間嵯峨野の清らかな
場所を選び造営された野宮に入り潔斎して伊勢神宮に臨む。その様子は源氏物語賢木(さ
落柿舎
かき)の巻の舞台とされ、謡曲「野宮」の題
材にもなっております。現在の鳥居は樹脂加
工されており、樹皮の付いたままのクヌギの原木を使用し作られた貴重な「黒木の鳥居」で形としては日本最古の鳥居形式を伝えてい
るそうです。

竹林の道を抜けると藁ぶきの屋根が見える「落柿舎」の出迎えあり、暖簾を分けると生憎と先客あり・・・向井去来の墳に手を合わせまたの機会に逢いましょう。坂道を上ること12分行き止まりの拝観受付「祇王寺」のおばちゃんの笑
祇王寺
顔が迎えてくれた。平清盛の寵愛を受け、後に
捨てられて出家した白拍子の祇王と祇女と若い
仏御前にその座を奪われ、清盛の邸を追われ母
親と共に尼となった。往生院の庵で後にいつか我が身も同じ運命と悟った仏御前が旧縁を捨てた祇王母娘に加わり四人で念仏三昧の余生を送ったと云う物語あります。


次回に続きます


 令和3年 霜月         八 大

















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