蝉 の話

油蝉
 目の前の 花ザクロの木の下にセミの抜け殻を見つけた。今年の夏はこれが3個目であり油蝉(アブラゼミ)の声はジリジリジリと油で揚げるような鳴き声は暑さを増大させており暑苦しいことこの上ない。鳴く声が油を熱したときに撥ねる音に似ているために付けられたと云われるが他にも翅(はね)が油紙を連想させると云う説もあります。

油蝉の翅は羽化の際は不透明の白色をしているが時間と共に翅が乾いて行くと共に褐色になる。子供の頃、その間2時間余り飛び立つまでをじっと見続けていたことがありましたね。飛び立つときにオシッコを掛けられたこともありました。また油蝉は夜中にも泣くことがあり煩わしく思ったことがありましたね。何でだろうと考えていた時に思い浮かんだことは、七年間も土の中でその日を待ってわずか1~2週間で他界してしまう儚さではないかなと思えた。

つけ麵屋さん
春日部駅東口の旧街道通りにある美容院の隣に「蝉時雨(せみしぐれ)」と云う、つけ麵やさんがあります。15年ぐらい前に開業したと云いますが小生も興味本位で食べに行った事がありました。味は濃厚で旨いと評価できましたが塩分が強いので水で薄めて完食した覚えがあった。最近のグルメ情報誌などの評価を見ると春日部市内ではナンバーワンに輝いているそうです。その後に蝉時雨と云う名前の由来を聞き出そうと食べに行きましたが店主の顔を見ると無口の塊のような雰囲気は諦めざるを得ませんでした。蝉しぐれの言葉からは余計なことは云わないで食べなさい・・!と云われているようで今でも聞き出せてはいません。
蝉の種類は日本では30種ほどあるそうです。この近くでは「ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクホウシ、」ぐらいですが沖縄の方には変わった名前が多いそうです。そう云えば「うつせみ」という言葉もありますね。

「蝉」に纏わる気になる言葉

「セミファイナル
地面に落ちて死んでいると思っていた蝉が近ずいた途端に、急に暴れ出して動き出し驚かされた経験があると思いますが? この蝉の最後の大暴れこそが「蝉ファイナル」で別名「セミ爆弾」とも云われるそうです。またセミが人生の最期を迎える直前の状態とスポーツの準決勝、ボクシングではメインイベントの直前の試合を指す「セミファイナル」をかけたブラックジョークでもあります。

蝉の抜け殻
「空蝉(うつせみ)」とは                                うつせみ」と読むこの言葉は、読んで字のごとく「蝉の抜け殻」を表しています。しかし、単に抜け殻を示す名詞としてだけでなく、源氏物語に登場する架空の女性の通称でもあります。蝉の抜け殻の様子から、古来よりむなしいさま、はかないさまの例えとして使われてきました。形はあれども中が空っぽであることからそのように感じ取られてきたのでしょう。その語源は『現(うつ)し人』とされており、つまり、現実世界に生きる人間のことです。仏教の思想では人間の生は、とてもは悲しく空しいものだと捉えられてきました。それなので「うつしおみ」の発音が変化して「うつせみ」という言葉が、抜け殻となって空洞である「空蝉」の文字があてられたと云われます。

   

  閑さや 岩にしみ入る 蝉の声    芭蕉

         蝉しぐれ 一斉に止む 涼しさよ    八大?


 令和4年 葉月          八 大
















0 件のコメント:

コメントを投稿