無財の七施(Take&Give)

 私達の日常生活では、物がなくても周りの人に喜びを与えていく、少しでも喜んでもらえる方法がある、それが無財の七施です。世間一般の損得勘定では、与えた人よりも与えられた人の方が得をするようなイメージですが、布施とは、ほどこしをした人の方が幸せな気分になり、与えられた人よりも与えた人が幸せになるのです。
 子供の頃、虚無僧姿で托鉢に来たお坊さんにお金をあげたけれど無言でした。親類のお坊さんに話したところ喜捨をさせてあげてやるのだから、御礼はお前が云うもんだよ・・と云われたことを今でも覚えています。
周りの人に喜びを与えて自分が幸せな気分になる方法とは
その1 眼施(げんせ)優しい眼差しで接する
その2 和顔悦色施(わげんえつじきせ)優しい笑顔
その3 言辞施(ごんじせ)優しい言葉で接する
その4 身施(しんせ)自分の身体で出来ることを奉仕
その5 心施(しんせ)心から感謝の言葉を述べる
その6 床座施(しょうざせ)場所や席を譲る
その7 房舎施(ぼうじゃせ)自分の家を提供する
 四国にはお遍路さんをもてなす「お接待」という習慣が残っています。その心掛けがあればみんなが幸せになれるのに・・云うはやさし行うは難しですよね。
               平成29年6月  八大





1 件のコメント:

  1. お恥ずかしい話ですが、虚無僧 漢字を初めて知りました。
    今迄どの様な漢字を書くか?なんて思ったこともありませんでした。
    幼き頃に堺の町でも見かけた事があったっけ・・・

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