沈丁花(じんちょうげ)

 この時期何処からともなく沈丁花の香りが漂ってきていましたが、今年は何と多くの皆さんがマスク姿が目につきますので匂いを感じない人もおられるかとも思われます。そうですコロナウイルスの話題で世の中持ちきりですね。けれども微かではありますが香って来ておりますよ。沈丁花が咲けば、いよいよ花の季節のスタートです。

高浜虚子の句に
「娘(こ)の庭を 仮の住まいや 沈丁花」があ
ります、親と子の関係が読み取れていて私が昔から好きな句の一つです。その虚子の実子の娘さんが星野立子でやはり沈丁花の句を詠んでおります。
「一歩行き 一歩戻りて 沈丁の香」
「沈丁花 どこに春かと 足を止め」 

沈丁花は中国南部からヒマラヤを原産とするジンチョウゲ科、常緑性の低木で室町時代の中ごろに日本へと渡ってきたようです。2~3月にピンクや白の花を咲かせることから春の季語としてよく詠われています。葉は先端がとがった楕円形をしておりつぼみは濃紅色であるが、開いた花は淡紅色でおしべは黄色で強い芳香を放つ。

金木犀(キンモクセイ)や梔子(クチナシ)と共に、三大香木として古くから親しまれて来たように花が咲くと甘い香りは香水としても利用されており、気分を落ち着かせる効果もあるそうです。

名前の由来 
調べてみると沈丁花と云う名前は、香木の「沈香」のような香りがしてクローブというスパイスで知られる「丁子(ちょうじ)」に似た花をつけることに由来するそうです。

 令和2年  如月      八 大
















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