山背(やませ)とは

「やませ」
毎年6月~8月ごろに、北海道、東北、関東などで吹く北東の風の事を「やませ」(変東風)と云うそうです。この風は、冷たい親潮の上を吹かれてくるので、冷たくて湿った風となり冷害をもたらすことがあると云います。

特に田んぼで育てる稲にとっては、穂が出たり開花したりする大切な時期なので、山背によって気温の低い日が続くと、大きな被害(冷害)が出てしまいます。昔から冷害風とか餓死風と呼ばれて恐れられて来た風です。

また東北には晩春に遅霜という現象もある。大気中の水蒸気が氷の結晶となって地面に付着するもので、夜間に晴れるときに起きる放射冷却で発生しやすいと云います。昔の話になるが30年以上前だが、キウイフルーツを栽培している農家が対策として農園で古タイヤを燃やしていた。地面に霜が降りる量を少なくするための工夫だったのだ。この遅霜もやませも短期間ながら毎年起きる現象で、ときには深刻な冷害をもたらしたと云います。

やませは漢字で「山背」と書くが、春から夏に吹く冷たい偏東風のことを云うそうです。親潮の上を通過した寒風は太平洋の北東から東北地方に入り込み、それが停滞してしまう。というのも、その下層雲の上に高温の高気圧があり、頭を押さえつけられて奥羽山脈を越えられないのだ・・とも。新潟地方が25度の日に東北は19度くらい、これが山背現象です。

ついでに書けば、東北には晩春に遅霜という現象もある。大気中の水蒸気が氷の結晶となって地面に付着するもので、夜間に晴れるときに起きる放射冷却で発生しやすい。

昔から「冷害風」とか「餓死風」と呼ばれている風です。

 文 月          八 大















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